マイクロ法人とは?

ズバリ、マイクロ法人とは?その定義と日本の現状

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

独立して起業することは自身を飛躍的なスピードでさまざまな面において成長させてくれます。

しかし、ここ日本においては独立する起業家の数は世界的にみても少なく、また独立して自分の会社を持つことを夢みる学生の割合は、アメリカと日本で比較すると圧倒的に日本が少ないです。

ある日、そんな日本において希少な起業家を夢見る山中君がベテラン起業家菊野さんの元へ教えを請いに訪れました。

山中君は、いつか起業家になることを夢見て経済学部に入学し、これまで成功した起業家やビジネスについてたくさん学んできましたが、最近「マイクロ法人」に興味を持ち始めたようです。

ズバリ、マイクロ法人とは。

菊野さん「マイクロ法人について、どこまで理解していますか?なんとなくで大丈夫ですよ。」

山中君「マイクロは、非常に少ない値を示す単位で「マイクロ法人」では会社規模の最小単位つまり個人を指していることは理解しています。つまり個人事業主のことですよね?」

菊野さん「個人で会社をつくり企業活動を行なっている人がマイクロ法人ですが、個人事業主とマイクロ法人には大きな違いがあります。それは、法人化しているか、していないかなのです。」

山中君「どういうことですか?」

菊野さん「難しいですよね。法律では、会社として立ち上げる(=法人化する)と「法律上の人格が与えられる」とされています。

例えば、あなたが株式会社マイクロ法人Aを立ち上げたとします。

すると、まるで子どもが生まれたがごとく、株式会社マイクロ法人Aさんが誕生します。

この手続きをしたかどうかに個人事業主との違いがあるのです。」

山中君「なるほど、法人化した個人事業主がマイクロ法人なのですね。

個人事業主の人があえて法人を立ち上げるということは、何かメリットがあるのでしょうか。」

菊野さん「いい指摘ですね。日本の税金システムには、「人」にさまざまな減税・免税のを付与していますが、法人として人格を持つことは、こうした恩恵を会社に対しても付与できるようになるのです。

少し意味合いが違いますが、カップルと結婚した夫婦は全く同じ二人ですが、結婚した夫婦のみ税金の免除(3号や扶養手当など)が受けられるようになります。

個人事業主もマイクロ法人も同じものですが、法人化の手続きをとると税金面でのメリットが受けられるようになるのです。」

日本はなぜ、マイクロ法人の立ち上げ率が少ないのか。

菊野さん「ところで山中君は、起業家になりたい。という夢を周りの人に話したりしますか?」

山中君「家族と一部の友達には話しています。ただあまり表立っては言わないようにしていますね。

友人はすごいね!と言ってくれる人もいますが、現実的なじゃないと諭そうとする人も多いですし、父は応援してくれていますが、家族はどうせ失敗するだろうと呆れかえって僕を見ています。

どうして起業することに対して前向きに捉えてもらえないのでしょうか。」

菊野さん「これは日本が長年築いてきた日本独自の労働歴史や国柄などが影響しています。

働く人の定義は、法人の経営者・役員、正社員、非正規社員(契約社員やアルバイトなど)、マイクロ法人、個人事業主に分けられますが、それぞれに対してどんなイメージを持っていますか?」

山中君「安定的で理想的な働き方は正社員であり、いつかは経営者・役員などにキャリアアップしていきたいと一般的には思われていますね。

逆に、非正規社員やマイクロ法人、個人事業主は先が見えない不安定なものというイメージがあると思います。」

菊野さん「はい、その通りです。これに対する根拠が特段あるわけでもないですが、日本人はこう考えがちですよね。

かつて、日本においては終身雇用や年功序列といった制度によって会社に正規として属すことさえできれば安心であり、努力もさほど必要なく、与えられた業務タスクをこなしていれば食べていける時代がありました。

だからこそ、正社員にこだわり、正社員だから安心。非正規社員だからなんとか正社員になれないものか。と考える人々が多いのです。

だからこそ、日本では、正社員というステータスを手放して、マイクロ法人を立ち上げることに根拠もなく抵抗感を感じるのです。

しかし、個人として独立することのメリットは大きいですよ。」

実践編 独立することは素晴らしいこと

菊野さん「独立するメリットについて一緒に考えて見ましょうか。」

まず、サラリーマンと比較し、独立することで柔軟かつスピーディーに行動できるようになることは間違いありませんが、それによって得られるメリットを考えてみてください。」

山中君「なんでも一人で進めるから、意思決定スピードが飛躍すると思います。また、全てを把握できているので最適な決断を選べると思います。」

菊野さん「はい、そうですね。さらに、お客さまのニーズに合わせて柔軟に事業形態や提供サービスをアレンジしていくことが可能ですので、時代にマッチしたサービスの提供を常にできるようになる点が大きなメリットだと思いますよ。」

最後に

ビジネスは常に変化を求められ、より良いものをクライアントに合わせて提供できるようにならなければなりません。

こうした最先端のオーダーメイドビジネスはすでに一般化されはじめ、それを最低ラインと定義される時代もそう遠くないでしょう。

そうした柔軟な行動を常に起こせる存在こそが、マイクロな存在である個人事業主やマイクロ法人なのです。

ぜひ、こうした若者の夢を後押しできる国にしていきたいものですね。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

コンサルタント紹介:Hiroshi Yamanaka

ネットショップのユーザビリティや導線の設計を手掛けるデザイナー兼コンサルタント。 最近はUSPの構築など戦略全体から手掛ける事も増えているため、 クライアントの価値観や物事の本質を見極めることを心掛けている。